LGBTからLGBTQIAへ、より多様化が進むセクシュアルマイノリティ

セクシャルマイノリティの人たちをLGBTと表すことは日本でも普及しつつあります。そして新たに、よりセクシャリティの多様化に対応したLGBTQIAという呼び方が使われるようになっています。

LGBTにQIAを加えた「LGBTQIA」は、より多様化が進むセクシャルマイノリティを表す言葉として注目されています。社会がより多様性を認め合うダイバーシティを構築していくことは、SDGsが「目標5」に掲げる「ジェンダー平等を実現しよう」というゴールにもつながっていきます。


1. 新たに加わった「QIA」、LGBTQIAとは

日本でも一般的になりつつある「LGBT」という言葉ですが、最近、新たに「QIA」を加えた「LGBTQIA」という言葉が登場しています。

LGBTとは以下の性的指向を表す人たちの頭文字をとって、名付けられました。

■Lesbian(レズビアン)
心の性は女性ですが、男性を恋愛対象とするのではなく女性を恋愛対象としている女性の同性愛者のことを表しています。

■Gay(ゲイ)
心の性は男性ですが、女性を恋愛対象とするのではなく男性を恋愛対象としている男性の同性愛者のことを表しています。

■Bisexual(バイセクシャル)
身体と心の性は一致していますが、男性も女性も恋愛対象としている両性愛者のことを表しています。

■Transgender(トランスジェンダー)
身体の性は男性であっても心の性は女性であったり、身体の性が女性であっても心の性は男性であったりというように、心の性別が身体の性別と一致しない人を表しています。

ただし、セクシュアルマイノリティはLGBTの4つだけに分類されない人たちもいます。そこでそうした人たちを表す「QIA」を加えて、近年ではLGBTQIAと呼ぶようになっています。

■Questioning(クエスチョニング)
自分の心の性が分からない人や意図的に決めていない(決まっていない)人のことを表しています。

■Intersex(インターセックス)
生まれつきで男女両方の身体的特徴を持つ人のことを表しています。

■Asexual(アセクシュアル)
どんな人に対しても性的欲求や恋愛感情を抱かない無性愛者のことを表しています。

LGBT・性的少数者に関する専門シンクタンク「LGBT総合研究所」が2019年4月〜5月にかけて行った調査によると、日本国内でLGBT・性的少数者に該当する人は10%存在するという結果が出ています。この比率は調査機関によって前後することもありますが、いずれにせよ、決して小さくない数値だといえます。

2. LGBTとSDGs、「目標5」ジェンダー平等を実現しよう

国連が2030年を達成期限として掲げているSDGsの「目標5」には「ジェンダー平等を実現しよう」とあります。ジェンダーとは生物学的な性別に対して社会的・文化的につくられる性別のことですが、既存のジェンダー規範をより公正なものにしていくという観点からLGBTQIAと共通する課題があります。



LGBTという認識が一般的になりつつある現在でも、日本のLGBTQIAの人たちは教育・就労・医療など、さまざまな面で課題に直面することがあります。

教育の現場においては、LGBTQIAであることをカミングアウトした生徒が差別を受け、自らのセクシャリティを隠してしまうことがあります。

就労においては、面接中に自らがLGBTQIAであることを打ち明けたことで、その後の面接が打ち切られたという事例も発生しています。

医療の現場においても、病院におけるLGBTQIAへの理解が進んでおらず同性パートナーが認められないために、入院したパートナーの治療内容の説明などを受けられなかったり、面会を拒否されたりといったことがありました。

日本ではセクシュアルマイノリティに対する課題がたくさんあり、解決していかなければならないことが山積している現状です。


3.ジェンダー平等な社会のために私たちができることは?

世界の中でも日本はLGBTQIAに対する法整備や対応が遅れています。

そこでまずは私たちが多様な性の在り方について知り、ジェンダー平等な社会を実現できるようにLGBTQIAを理解することからはじめてみましょう。

その上でもし、家族や友人からカミングアウトされたり、性的指向についての相談を受けたりした場合には、否定的にならずに真摯に話を聞くようにしたいですね。その際には、周囲の友人・知人に対して本人の了承なくLGBTQIAのことを伝える「アウティング」はしないように注意しましょう。

また、子どもは成長するにしたがって性自認や性的指向が変化していくこともあります。そのことを理解し、正面から向き合っていくことが大切です。


4. まとめ

日本には、解決すべきセクシュアルマイノリティに対する課題や問題がたくさんあります。そのためにカミングアウトができず、生きづらさを感じている人たちも多くいます。

LGBTQIAについて、まずは一人ひとり考えてみることからスタートしてみませんか?

[参考]
LGBTについて考えよう - 法務省:
https://www.moj.go.jp/JINKEN/LGBT/index.html

大阪府 堺市:
https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/jinken/jinken/seitekimainoriti.html

LGBT総合研究所:
https://lgbtri.co.jp/news/2410

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